長谷の鎌倉文学館です。
平日の15時ごろですが、薔薇園は大賑わいでした。
偶然、薔薇越しに、俳句仲間のTさんに出会いました。美しい奥様とご一緒です。
Tさんが「妻が、」とよくおっしゃるのも、もっともと納得しました。
薔薇守の子を守るやうに蔭に立ち 里美
(『家族』)
2009年にここで詠んだ句ですが、薔薇守の方はお元気そうでした。
ちょうど、上の写真の「恋心」という薔薇が見ごろで、暫しうっとり。
館内では、萩原朔太郎展を開催中。
朔太郎はなんと、Tさんの高校の先輩だそうです。
朔太郎の言葉と人生にも浸りました。
旅上
ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめて新しき背広をきて
きままなる旅にいでてみん。
汽車が山道をゆくとき
みづいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに。
『純情小曲集』より
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