「あかり」Vol.3

2024年のクリスマスに、ようやく「あかり」Vol.3を発行しました。(年二回刊)

詩人の高橋順子先生にエッセイをご寄稿をいただきました。

新川和江先生が8月に天上へ旅立たれました。新川和江先生には、詩誌「ラ・メール」でお世話になっておりました。

高橋順子先生はエッセイで、新川和江先生は「詩の母」である、と名付けられました。

まさにぴったりの「詩の母」!

わたしも追悼文を書きました。

黒田杏子先生とのとっておきの思い出を、あかり俳句会の会員様にエッセイを書いていただきました。

二人の偉大な先生!

黒田杏子先生は8月10日生まれ。新川和江先生の御命日は、8月10日。

8月10日は、わたしにとって祈りの日となりました。

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荒木久子句集『花あかり』

藍生の「海燕の会」で、20年以上お付き合いいただいた荒木久子様の句集が出来上がりました。あかり俳句会の会員様です。

空の写真なのかしら。うすももいろとうすむらさきいろの雲がとても華やかでうつくしい装丁です。もちろん名句ぞろいです。

荒木様と鎌倉近辺を毎月吟行し、句会をしてきました。22年間も。

わたしは幹事役で、一番年下なのに、句会の選評をさせていただいていました。

あるときは、句会仲間が、全員分の手作り弁当をご用意くださり、長谷寺の境内でいただいたり。荒木様の自家製のお漬物もおいしくいただきました。

この句集は、わたしも念願のお句集。序文を書きました。

題してー涼しの女人ー。

東京四季出版より刊行。編集長の上野佐緒様に、荒木様が惹かれたから叶いました。

 毛虫焼く女に迷ひなかりけり   荒木久子

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星槎文芸大賞

「詩とファンタジー」(かまくら春秋社)No.48 は、詩人の三木 卓さんの追悼号です。

三木さんのあたたかな詩のこころがじんと伝わってくる特集号です。

この号に、「星槎文芸大賞」が発表されています。「星槎文芸大賞」は、星槎学園に学ぶ中学・高校の生徒さんの創作活動を応援する賞です。

わたしは、俳句の受賞作品を短評させていただきました。素直で新鮮な俳句作品でした!

  

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「俳句界」1月号 やまとことばの魅力

「俳句界」1月号の やまとことばの魅力の特集で、「やまとことば、愛し」を寄稿いたしました。やまとことばが句にもたらす効果という課題がありました。

思えば、十代のわたしが初句会で感動した山口青邨先生の俳句は、そのやまとこばにしびれていたことに気が付きました。

俳句はやまとことばの魅力を活用している文芸なのでした!

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「俳句四季」1月号 わたしの歳時記

  

「俳句四季」1月号の 「わたしの歳時記」のページで、季語の「初日」を担当いたしました。「あかり俳句会」のメンバーによる初日の作品30句が並びました。初日の名場面が揃いました!わたしは、初日のエッセイを書きました。

まつすぐに吾が身貫きたる初日  里美

もうすぐ、初日とは… 焦る…

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「WEP俳句通信」143号 超結社句会 新12番勝負

「WEP俳句通信」の超結社句会に参加しました。ホストは、星野高士氏、藤本美和子氏。ゲストは、赤石 忍氏、今福節子氏、守屋明俊氏、とわたし。

星野氏の捌きもあざやかに、楽しくとても勉強になる句会でした!

WEPのきくち様にもお世話になりました。誠にありがとうございました!

   

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「あかり」ウクライナに到着

小誌「あかり」に参加してくれたウクライナのヴラディスラヴァ・シモノヴァさん。

「あかり」2号に俳句10句とエッセイを発表されました。(和訳はわたし)

7月に送ったので、配達までひと月以上かかりました。戦渦のなかを郵送してくださった方々に感謝です。シモノヴァさんも喜んでくださって、わたしもうれしいです。

下のサイトは、シモノヴァさんのFB投稿です。

https://www.facebook.com/share/p/QeJx4d9wPRQA8dp5/?mibextid=WC7FNe

「俳句文学館」2024 8.5

俳人協会の「俳句文学館」誌に、3月に行った新潟県支部総会の記事が掲載されました。私は、来賓として祝詞と句会の選評をさせていただきました。

私は常々、新潟県の俳人の方々との交流を通じて、新潟県の俳句レベルの高さに感心いたしておりました。当日の句会も佳句があふれていました。新潟県支部のあたたかな雰囲気と熱心さに緊張しながらも、心あたたまるひとときでした。新潟県支部の皆様、お世話になりまして誠にありがとうございました。

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そういえば、この夏に俳人協会評議員を拝命いたしました。微力ながら、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

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「江古田文学」116

浅沼 璞氏の「俳句における季語の境界―無季俳句からの照射」(『江古田文学』116)に、小誌「あかり」の創刊号に掲載したヴラディスラバ・シモノヴァさんの俳句とエッセイが引用されました。

浅沼氏の論は、新興俳句運動における、季題季語を超える新たな「題」「語」の創出としての「戦争」という語についての考察が展開されていました。シモノヴァさんの戦争俳句に注目されたのです。

シモノヴァさんの戦争の作品に、季語のない俳句はありますけれど、季語を入れた戦争の俳句もあります。季語のない作品は、私なりに彼女の作品から季語のように解釈して季語を入れる翻訳は可能でしたけれど、作品を忠実に翻訳いたしました。彼女は、季語を入れる余地のない作品のときに、季語を入れないのかしら。ご本人は、どのようにお考えなのか伺ってみたいですね。

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「あかり」vol.2発行

年2回発行の「あかり」の第2号をようやく発行いたしました。

「あかり」2号には、あかり俳句会のみなさまの俳句とエッセイの力作をはじめ、

作家の森 詠先生による黒田杏子先生とのご交流のエッセイ、

十三回忌の眞鍋呉夫先生特集、

「あなたのHAIKU」として Ms.Abigail Friedman から俳句とエッセイ、

俳句の教育現場のレポート、

作家の森 千春先生のエッセイなど盛りだくさんです。

ウクライナの Ms.Vladislava Simonova は創刊号に続き、俳句とエッセイを送ってくれました。

私も「晩年の眞鍋呉夫先生」などをあらたに書きました。

一刊をすべてPDFで、自宅編集です。表紙はフランス在住の息子がイラストレータで。

文字化けと闘いながら、最後にみごと負けて誤字があり、反省しています。心よりお詫び申し上げます。

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