藤岡値衣句集『冬の光』 冬の光のように

藤岡値衣氏の第一句集『冬の光』(コールサック社)の書評を「コールサック」114号に2ページ寄稿しました。

藤岡氏は、「藍生」「いぶき」に所属。德島生まれの德島育ち。1960年生まれの俳人教師です。三十数年の俳句作品の集大成は、迫力があります。

 はたた神阿波女にはかなふまい   値衣

黒田杏子先生の最後の序文が、掲載されています。藤岡氏の十句鑑賞を句会で語りかけるように述べられています。

わたしは、藤岡氏の俳句における自己表出と、「冬の光」をキーワードに、鑑賞いたしました。

 冬に入る古書街だれも振り向かず   値衣

 金剛杖冬の光の片隅に

句集『冬の光』が、これから、あまたの読者の心にあたたかく厳かに差し込んでゆくでしょう。

 

     

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