1月24日、NHK全国俳句大会に出掛けました。
この大会の予選の選考委員を務めていました。
応募総数、42504句。その中から各選者に選ばれることは、光栄の至りです。
黒田杏子先生も選者でした。以下は先生の選ばれた三句です。
朝顔の咲いていた筈ヒロシマ忌 荒田苔石
クリスマス老人はただ街に出る 清水俊夫
アマゾンの日焼け一生の宝とす 佐藤あさ乃
朝顔の作品は、大会賞にも選ばれました。
荒田さまも黒田先生も壇上で大喜びでした。
黒田先生のご選評を写します。
原爆忌・広島忌の俳句は毎年数多く詠まれています。しかし、この句に出会ったとき、ハッとしました。八月六日、その朝早く、広島の市民の庭には涼やかに朝顔が開いていたと思われます。そののち原爆投下。これまで出会ったヒロシマ忌の句の中で私の心にもっとも深く刻まれた一行でした。
一瞬に消えた朝顔。種をまいて大切に育てていた人々・・・。
かなしみの名句にじんとします。
名句のあとに恥ずかしいですが、角川の『俳句』2月号に12句を載せていただきました。
タイトルは「先生」です。
この寒中、みなさまどうぞお大切になさってくださいませ。
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