日本文藝家協会推薦入会

ようやく梅雨入り、と思った日に、大きな封書が届きました。

日本文藝家協会 理事長 林 真理子氏からで、推薦入会のお勧めでした。

推薦理事のお名前に俳人の大串 章氏と歌人の篠 弘氏のお名前が記載されていました。

日本文藝家協会の名前は、昔から見聞していましたから、実体はよく知らないけれど憧れていた自分に気づきました。

先日、NHKに出演の林 真理子氏のトークから、作家たるパワーに圧倒された瞬間を思い出しながら、ありがたく、入会の申し込み書を書きました。

なにかいいことあるかしら。

ワクチン接種券も来ていないのに。

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読売新聞 俳句題詠「慈雨」

昨日、6月11日の読売新聞夕刊の2面に、「慈雨」をテーマにした五句を寄稿しました。

走り梅雨のような日を選んで、久々に雨に濡れながら吟行しました。

締切日まで、晴れの日の方が多く、雨の句に恵まれませんでしたが、ある雨の晩、出歩くと、ふわっと飛んできた鳥が電線に止まりました。なんと、まん丸い頭の青葉木菟のシルエット!初めて見た青葉木菟でした。すぐに飛び立ってしまいましたけれど。

まだ、青葉木菟の声は聞こえてきません。。。

歌人の時田則雄先生の作品も掲載です。読売新聞夕刊をお読みいただければ、幸いです。

いよいよ梅雨入りでしょうか。

みなさまどうぞご自愛でくださいませ。

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湖畔まで 角川『俳句』5月号

遅ればせながら、この号に拙句12句を寄稿しました。

原稿締切は3月19日だったのですが、このコロナ禍ですから、遠出もできず、近所を吟行してあれこれ作句していました。これでいいかなあと、拙句をまとめていた3月11日、突然、義父の訃報が。急きょ、葬儀のために諏訪まで出かけました。

義父は諏訪湖のほとりの施設に暮らしていました。そばに居てほしいと願いましたが、自らの意志で都内から諏訪へと移転していました。フランス文学者で都立大教授でした。東大ではバイオリンを抱えた星新一氏をよく見かけたという享年94歳でした。

義父の話で俳句にまつわる興味深いことがありました。義父の後輩の平井照敏氏に、義父が青山短大の職を紹介すると、平井氏はそこで加藤楸邨氏と出会い、詩から俳句へと転向されたということでした。

私はかつて、平井照敏氏の作品を鑑賞したことがあり、ご挨拶に義父の話をすると平井先生は大層驚かれて、お手紙をいただいたことがありました。

喪のかなしみもさることながら、私の心残りは、義父に作句をすすめられなかったことです。諏訪湖のほとりで俳句を始めていたら、義父はさらに充実した余生を楽しめたのでは・・・と思う後悔です。 

葬儀のあとで、諏訪湖で拙句を詠み、結局その拙句を12句にまとめて編集部に送りました。

幾度も訪ねた諏訪湖でしたが、めずらしくその日は、雨の諏訪湖でした。…

タビハイ 巴里居候雑記

堀切克洋氏が運営する俳句のポータルサイト「セクト・ポクリット」。

その中の企画、「タビハイ」ー旅する俳句 旅する俳人ー に寄稿いたしました。

タビハイ【第4回】巴里居候雑記/名取里美 | セクト・ポクリット【タビハイ】旅する俳句、旅する俳人【第4回】巴里居候雑記名取里美(「藍生」)こんにちは、名取里美です。このたびは、28年ぶsectpoclit.com

旅をし難い昨今、すこし前のできごとですが、すこしの旅気分をどうぞ!

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伊勢に生まれて

井上弘美主宰の俳誌『汀』に「わたしと着物」というエッセイの連載がある。『汀』3月号に、私も書かせていただいた。

タイトルは、「伊勢に生まれて」。私の祖母、母、私と三代の女たちは伊勢に生まれた。祖母と母は伊勢に育ち、私は、十代までの夏休みを伊勢の祖父母の家で過ごしてきた。伊勢は私のこころの故郷なのである。

思えば、わたしのささやかな着物は、すべて祖母と母の見立てで選んだものであった。

伊勢の神領民としての生活、祖母の着物への愛着などから、着物のエピソードを綴った。

私のはじめてのボーナスで買った反物で仕立てた付け下げを着て、駿河梅花文学大賞の授賞式に出かけたときのハプニングも。

いずれ、井上先生が単行本化されるそうで、楽しみにしている。

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京都新聞 俳句はいま 2021.2.8

神野紗希氏による『森の螢』のご鑑賞文が、京都新聞に掲載されていた。

奈良の句友から、お知らせいただいた。

神野氏は、『森の螢』を「世界と交歓する祝祭」という視点から鮮やかに論じられていた。

名取里美は第四句集『森の螢』で、社会、世界、私のトライアングルを組み上げた。(中略)                               〈ふりしぼる終の光を青螢〉〈奥へ奥へ闇ひらきゆく螢かな〉。現れては消える蛍は「コロナ禍に右往左往する間も、森の営みは変わらず、厳かにつづいている」(あとがき)ことの象徴であり、闇を負う世界の使者だ。<亡魂の螢の森となりにけり><みづうみへふぶく櫻となりたしや>、私もいつか蛍や櫻となりゆく。一個の生を超えた時空を、透徹する美意識が練り上げた。

神野氏の文章を一部抜粋させていただいた。

ありがとうございます、紗希さま!

神野氏も昨年、『すみれそよぐ』という第三句集を刊行。

すみれそよぐ生後0日目の寝息     紗希

妊娠、出産、子育ての難事のなかに、あたらしい鋭さで詩をすくいとった作品群のエネルギーがまぶしい。

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あのとき、一句

やはらかに水を押しゆく鴨の胸   里美『あかり』

あのときは、

95歳の山口青邨先生がご指導くださる句会の前日だった。

青邨先生は、95歳で杖もつかず、小人数の句会にご指導に来てくださった。

27歳の若輩の私は、真剣にすこしでも佳い句をだして句会に望むべきだと、

健気げに気負っていた。 

吟行しようと、井の頭公園まで電車を2時間乗り継いで出かけた。

たどり着いた池のほとりで、出会えた鴨を詠んだ一句である。

水の動きがいきいきと今でも思い出される。

句会当日、この句は青邨先生の特選の◎をいただき、ご講評をいただいた。

その喜びもつかの間、

この句会が、青邨先生との最後の句会になってしまった。

1988年の2月、北風がまだ肌にしみ入るころだった。

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「対岸」主宰・同人作品評

「対岸」は今瀬剛一主宰の俳句結社である。

今年10月に創刊35周年を迎えるそうだ。

「対岸」1月号から「対岸」の主宰・同人作品月評を書かせていただいている。

眼を少し開け冬鳥に似たるかな  今瀬剛一

「対岸」11月号を拝読し、主宰の秀句のなかの一句を評させていただいた。

「似たる」の主語は作者なのか、そうでないのか。

あれこれ想う読み手の顔を、さらに眼を少し開け、

見られているような錯覚までおぼえる。

今瀬剛一主宰は、『能村登四郎ノート』、『芭蕉体験 去来抄をよむ』

句集『甚六』を

つぎつぎに上梓されていて、感銘して拝読していた。

俳句結社「夏草」にも所属されたご縁も感じつつ、

今瀬剛一作品と「対岸」作品に瞠目している。

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香港の少女

香港の少女のゆくへ冬銀河   里美『森の螢』

早速、中嶋鬼谷先生より拙句集のお礼状をいただいた。

その迅速さに自身を反省。。。

冒頭の拙句をお褒めくださった。

香港の少女は、子の友人。

香港の情勢が伝えられると

心配がつのっていた。

このデモの中にいるのだろうかと。

最近、彼女の状況がわかった。

彼女は、イギリス国籍を取得していたので、

いずれイギリスへ渡るそうだ。

ご両親は香港に残るそう。

ご一家にとって、厳しいご決断なのだろう。

香港の情勢は気にかかる。

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『NHK俳句』「俳句の魔法」最終回

『NHK俳句』4月号が発売。一年連載させていただいた「俳句の魔法」の最終回。俳句の詩型に秘められた魔法をさぐる一年でした。
俳句の魔法にかかってしまった先達、わたしたち。疫病や戦争や震災を経ても詠まれつづけた俳句の魅力がすこしでもお伝えできていれば、幸いです。

読者のみなさまのご感想が何よりうれしく、心より御礼を申し上げます。

『NHK俳句』4月号は、

師の黒田杏子が愛着の一句を紹介しています。

先生の愛着の一句はどんな句でしょう?

新選者の『NHK俳句』、これからも楽しみです。

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